とても仲の良いカップルでも、ふとした事で喧嘩になりその流れで別れてしまった、というパターンが少なくありません。そのように別れてしまえば、二人の仲が良かったほど自分の行動を後で後悔して、もう一度やり直したいと思っている女性も多いはずです。
ただ、復縁に向けてどんなに頑張っていても、ふとした瞬間に「ダメなんじゃないか」と不安に思うのはしようがありません。そういう時にこそパワースポットである神社やお寺に参拝して、神様に頼んでみましょう。恋愛成就のご利益がある寺社は多いですが、中でも鈴虫寺は復縁に特に効果を発揮すると、女性の間ではとても人気のあるお寺で、参拝方法も少し変わっているとか。それでは、鈴虫寺の参拝方法やその他ポイントを見てみましょう。
鈴虫寺は愛称
鈴虫寺の正式名称は妙徳山華厳寺といい、1723年に華厳宗として創建され、現在は臨済宗の禅寺です。鈴虫寺の謂れは八代目住職が鈴虫の研究を始めたのが最初で、今では年間5万匹を育て秋だけでなく一年中鈴虫の音色が寺内に響いています。
鈴虫寺への行き方
鈴虫寺は、京都市内に位置します。寺への交通機関は電車・バス・自動車があり、電車は阪急嵐山線松尾大社駅から徒歩約10分、バスでは京都市バスの鈴虫寺ゆき終点から徒歩約3分、自動車では京都南・東、大井崎、沓掛それぞれのI・Cから行けます。
バスは京都駅からだけでなく三条京阪・四条烏丸・映画村・嵐山からも行けるので、観光の一コースとしても組み込めやすいですね。鈴虫寺から徒歩数分の所に、自家用車70台分の専用駐車場があります。いつも満車状態ですが、回転が速いためかあまり待たずに駐車できるとの事。
まずは住職の鈴虫説法を聞こう
鈴虫寺の大きな特徴の一つは、参詣する前に住職の説法が聞ける事です。拝観料を払うと、説法のために書院へ通されます。書院には温度調節をしたケースに入った鈴虫が7000匹近く置かれ、鈴虫の音をBGMに聞きお茶とお菓子をいただきながら、住職の説法を聞く事が出来ます。この説法を聞くと沈んでいた気持ちがすっきり落ち着いたという人も多いです。
お参りする前に鈴虫の音と説法で雑念を取り払い、新たな気持ちで真摯に願う、という気持ちの切り替えにはぴったりの環境だといえるでしょう。書院の定員は200名前後ですが、それでも繁忙期には1時間以上待つ事もあるので注意が必要です。
幸福お守りを買ってからお参りする
説法が終わったら願い事を叶えてくれる幸福地蔵菩薩様へお参りしますが、その前にお守りを必ず買いましょう。黄色い幸福お守りは、一つ300円です。お守りを受けると拝み方の説明をしてくれますので、よく聞いてから参詣します。
もし以前に幸福お守りを購入し願いが叶った場合は、まず古いお守りを寺に返し、それから新しいお守りを購入します。願い事は一つのみ、願いが叶ったらまた新しい願い事を一つ、という風に復縁の願いならばそれだけで、あれこれ他に願わないようにします。
お参りはお守りを両手に持って
お参り方法も、鈴虫寺の場合は少し変わっています。幸福地蔵菩薩様へ願い事をする時には、まず両手を合わせてその間にお守りを挟むようにします。その時のポイントは、お守りに書かれている「幸福御守」の「幸」の部分を指の先から出す事です。
その細かい注意を不思議に思うかもしれませんが、実は理由があるんです。それは、幸福御守の中には幸福地蔵菩薩様の姿が入っていて、「幸」の部分には幸福地蔵菩薩様の顔部分にあたるので、失礼の無いようにするためです。
願い事をする時は必ず住所氏名を言おう
幸福御守を両手に挟んだら、自分の願い事に加えて自分の名前と住所も心の中で唱えます。なぜ住所と氏名を唱えないといけないのか?と思う人もいるでしょう。それは鈴虫寺にあるお地蔵様に理由があります。
鈴虫寺にある幸福地蔵菩薩様は、日本国内に数あるお地蔵様の中でも唯一草鞋を履いているお地蔵様です。このお地蔵様が願い事をした人の所まで歩いていって、願いを叶えてくれるので草鞋を履いている、というのが理由です。願い事をした人の間を歩いて回るので、願い事が叶うまでに少々時間がかかるというのも、この幸福地蔵菩薩様ならではの、ユニークな一面ではないでしょうか。
願い事は具体的に
願い事をした人を渡り歩いて願い事を叶えてくれる幸福地蔵菩薩様ですから、願い事をした人は間違わずにお地蔵様に来てもらい願いを叶えてもらうために、住所・氏名はもちろん願い事も具体的に願わなければなりません。
復縁ならば、相手の名前はもちろん復縁したらどのようにその関係を維持していきたいか、相手に自分の事をどう思ってもらいたいか、などを願うのが良いかもしれません。「良い人と良いご縁がありますように」と願えば、復縁したい相手でも新しい相手でも自分と良い縁のある人と巡り合う機会を、お地蔵様が叶えてくれるでしょう。
お参りが終わったら四季折々の庭を散策
鈴虫寺には恋愛成就・復縁成就はもちろん、学業・良縁・子宝など、様々なご利益を求めて参拝客が日々絶えません。人に追われて、幸福地蔵菩薩様へのお参りも慌しいものになるかもしれませんが、それで終わっては鈴虫寺の魅力は十分に実感できません。
実は説法・鈴虫・お地蔵様と同様に寺内の回遊式庭園も、鈴虫寺の魅力の一つです。春の梅・桜、新緑にもえる夏と百日紅、秋の紅葉、冬の雪景色と椿など、四季折々の景色が満喫でき、庭園内の三角四角竹をはじめとした、多種多様な竹がある竹林も特徴的です。また鈴虫寺は山すその高台にあるため、晴れた日には京都市内や東山三十六峰の絶景が望めます。
年中行事もチェック
鈴虫寺には休日が無いので、一年中参拝客で賑わいます。時間の空いた日や京都旅行中に訪ねるのも良いですが、鈴虫寺の行事をチェックしてその日に参詣すると、普段の鈴虫寺とは違った趣を楽しめます。毎年4月6日に行われる花祭りではお稚児さんの行列が行われ、参拝客には終日甘茶かけができます。
12月23日には納めの地蔵として大根焚きが行われ、翌日の24日には来年の無病息災・恋愛成就を祈る一年最後の法要が行われます。この2日間で参拝客には無料で大根焚きを振舞っています。世間一般にこの時期はクリスマスムード一色ですが、静かな雰囲気の中で自分の無病息災を願うのも良いかもしれませんね。
拝観時間と拝観料
鈴虫寺の拝観時間は午前9時から午後4時30分、閉門は午後5時です。繁忙期には説法を聞くための待ち時間が長いので、拝観時間に間に合うかどうか確認する必要があります。
拝観料は説法の際のお茶菓子代を含めて、大人・大学生・高校生は500円、中学生・子供は300円です。その他料金に関していえば、駐車場代が500円と有料です。また、京都駅・嵐山駅からタクシーで鈴虫寺まで行くと、料金は1000円~2500円程度かかります。
その他の注意点
鈴虫寺は、京都駅からバスで1時間ほど離れた距離にあります。バスの本数も各バス会社から計6本ほど出ていますが、市内のように頻繁に本数があるわけではありません。
なので、参拝する前に帰りのバス発車時刻を確認した方が良いでしょう。また、写真撮影は書院内では禁止される場合があります。それから人ごみに押されて、写真を撮るチャンスが無いかもしれないので対策が必要です。
まとめ
いかがでしたか。これまで参拝した事のある寺社に比べると、ずい分色々異なっていると思われたのではないでしょうか。しかし、紹介したこの参拝方法が、一番幸福地蔵菩薩様に復縁・恋愛の願いを叶えてもらえやすいのです。鈴虫寺に行けば参拝方法の詳しい説明がありますが、行く前にはぜひ一度下調べをして鈴虫寺やお地蔵様について知り、自分の復縁の願いを十分に伝えられるようにしましょう。