皆さんが「女性の色気を感じる人は誰?」と聞かれたら、誰を思い浮かべますか?スカーレット・ヨハンソン、イタリアの宝石モニカ・ベルッチ、王道のマリリン・モンローやエリザベス・テイラーなど、実の多くの女性の名が挙がるのではないでしょうか。
彼女達は自分の魅力を良く分っていて、大きな胸・くびれたウエスト・張った腰・伸びた足などがセクシーさを出す大きな武器です。さて、日本人の場合はどうでしょうか。
最近の若い女性はスタイルが良くなったとは言え、どうしても外国人の体のボリュームには近づけませんし、日本人は露出度を高くして色気を出す服装を下品とする考えもあります。
そこにはチラリズムという言葉に代表される、普段隠れている部分に見える肌の白さや細さ、そしてその時に女性が見せる恥じらいを色気がある、と考える文化があるからなのでしょう。
また、一見しただけでは分らず、一緒に時間を過ごしてからじわじわと分かる色気というのも日本ならではです。そこで日本人が思う女性の色気をご紹介します。
色気は目力
目力メイクなんて言葉があるように、女性がメイクで一番力を入れるのが目ですよね。それはなんと言っても、印象がガラリと変わるほど顔に影響を与えるから。
目は脳に一番近い器官で、お互いの働きは視神経を通して反映しているので、目力のある人はまさに「目は口ほどにものを言う」とおり、目だけで自分の感情を伝える事が出来るのです。
そして感情を伝える時は人の目をじっと見て視線をそらさないので、その視線の強さに相手がドキっとしてしまうのです。
色気は流し目
目力の強い人は限られています。だから皆あこがれるんですね。
しかし、目に力が入っていなくてぼんやり気味になってしまう人には、流し目という色気を感じさせる方法があります。
江戸時代の美人画では、顔は正面を向いているのに目だけが横を向いているポーズが多いですが、それが江戸時代から色気のある仕草で隠匿の美と呼ばれていました。
目力のある人が流し目をすると睨んでいる風に見えますが、目元のやわらかい人がするとなんとも言えない色気を感じるのだとか。流し目を送るだけで送られた相手が色々想像してしてくれるので、自分の方から目に感情を込めて送らなくてもよく、結構気軽に試せる方法の一つですね。
色気は髪をアップにしたうなじ
好きな男性の体のパーツに置き換えると良く分るかもしれません。顔はもちろんとして、長袖シャツをまくった時の手首とか、ボタンをはずした時に見える鎖骨なんていうパーツが好きな人がいますが、それが隠された部分から覗く色気であって、外国人はしっかりした胸筋や太い腕などもう少し分りやすいパーツを挙げることが多いです。
そんなパーツの中で女性にだけしかないものがうなじで、首の後ろ部分全体を指し、髪の毛を下ろしていればほとんど見えない箇所でもあります。
ですから普段髪を下ろしている女性が髪をアップにすると、ドキッとさせられるわけですね。これはいつも髪をあげている人にはあまり感じられない、というのも面白いところです。
色気は輝く黒い髪
はるか昔の平安時代から女性の髪は大きな魅力の一つとなっていて、命と言えるほど大事にしていたものです。
漆黒・ぬばたま・緑・紫と、髪の黒さや艶やかさをあらわす言葉が複数あるのが、どれだけ黒髪に重きを置いていたのかが分りますね。白い肌と黒い瞳・黒髪のはっきりしたコントラストが涼しげで知性を感じさせ、その中に赤い口紅が映えて女性らしい色気を感じさせます。
また、髪を上げたうなじや頬にほつれ毛が落ちる儚げな雰囲気も、そのコントラストがあればこその魅力なのです。
色気は艶のある肌
日本の夏の湿気は誰もがうんざりするものですが、その湿気が女性のしっとりしたきめ細かい肌を作ります。
吸い付くようなもっちりした肌は男性にはないものですから、自分にないものにあこがれる人間にとっては大きな魅力となります。
それだけなら誰でも努力すれば出来ますが、色気のある女性はオイルをそこにプラスします。オイルで肌がさらにしっとりと潤い、輝いて健康的なセクシーさを感じさせて男性の目を釘付けにするのです。
色気は露出しない服装
日本人好みの色気を出すには、露出しない服装が大事です。
それに加えていつもきちんとした格好をするのも大きなポイント。サイズの大きい服やゆったりしたデザインの服は部屋でくつろぐには最適な格好ですが、そんな格好で胸の谷間が見えたり太ももが露になると、色気というよりもだらしないと思われてしまいますね。
スーツやブラウスとスカート・パンツなどをいつもかっちり着ていても、それを崩したふとした瞬間に色気が最大限発揮されます。そのような服を持っていなければ、せめてダボダボした服は着ないようにしてジャストサイズを選ぶようにしましょう。
色気は甘い香り
プルースト効果をご存知ですか?ふと嗅いだ香りで昔の懐かしい記憶や感情を思い出す現象を指したものですが、この体験をした人はかなり多いはず。
また女性から良い香りがすると、本能がそうさせるのか男性は不思議と惹かれてしまうのだとか。そんな男性に印象を残しやすい香りを上手く使えるのが、色気を出せる女性なのでしょう。
特に毎日つけやすいユニセックスの香水ではなくて、女性ならではのローズやスズランの甘い香りをほのかに香らせる程度につけると人の注目を集め印象づけられます。
色気は落ち着いた声
外国人や日本人の長期海外滞在者が日本に来て驚くのが「女性の声の高さ」です。
背が低いと声も高くなるのが理由の一つかもしれませんが、今流行の可愛いファッションに合わせた声を無意識のうちに出しているのではないでしょうか。
そんな女性の中に一人比較的低い声を出している人がいれば、ずいぶん大人の女性と思われるに違いありません。
日本女性は可愛らしいといわれますが、反対にいえば20代30代になっても子供っぽいという事なので、それでは色気は出せませんね。高さを抑えた声を意識して出すようにしましょう。
色気はぽっちゃり
女性の色気をよく見ているのは男性です。男性が考える色気は人それぞれですが、共通しているのが「ぽっちゃり」体型で、女性のなりたいスタイルや理想体重からかなりかけ離れていますよね。
一時期ぽっちゃりした男性がもてはやされたように安心できるというのが大きな理由で、他にもぽっちゃりは胸が大きい、はだが柔らかい・きれいと男性目線のプラスポイントがたくさんあります。
簡潔に言えば、抱き合った時に骨の感触がしたりぎすぎすした体は嫌、ということなのでしょう。確かにグラビアアイドルは、体型バランスが良く胸も大きいですが全員ぽっちゃりですね。
色気は知性や教養
色気は何も外見だけに表れるものではありません。外見は普通であっても、知性や教養によって計算した色気を演出できるのです。
その代表的なのが、自分の事をぺらぺら喋らない事。女性は話すのが好きですから、ついつい質問以上に答えてしまいますが、もうその段階でその人となりはすべて分ってしまい、後はどうでもいいなんて事になりかねません。
自分の情報をある程度隠していた方が、相手にこの人は自分の知らないどんな一面を持っているのだろう、と興味を沸かせます。
まとめ
いかがでしたか。外国人女性は自分からセクシーさをアピールする女性が多いですが、日本では相手に色気があるのを気づいてもらうのが大きな違いでしょうか。
しかし毎日少しずつ努力すれば身に付けられるものばかりです。「色気がないから恋人が出来ない」なんて言われている方は、ぜひ一度試してみてください。