彼氏がいても不安でいっぱいで夜も寝れないのあなたへの処方箋

彼氏がいても不安でいっぱいで夜も寝れないのあなたへの処方箋 恋愛

彼氏はいるけれど…。恋人同士、安定しているはずなのだけれど…。メールを出せば返事は来るし、ラインでもちゃんと返してくれるのだけれど…。でも、何か不安。

会っているときはすごくハッピーでいられるのに、バイバイした瞬間から不安で胸はいっぱいになって。結婚をあせっているわけではないのだけれど、その話がでないことも気になるし、つい、「私のこと、どう思ってる?」なんてしつこく聞いてしまう。

恋愛に不安はつきもの、とわかってはいるけれど、このままではどうにかなってしまいそう…。そんなあなたのために、恋愛中の不安に対する処方箋を紹介しましょう。

なぜ不安になるの? ―不安な心のメカニズム

なぜ不安になるの? ―不安な心のメカニズム

予定が何もなければ、明日の天気が晴れるかどうか、気にすることもありません。でも、彼と公園にお弁当を持ってピクニックに行く約束をしていたら、急にお天気のことが不安になってきます。

つまり、不安になるのは、未来に希望があるからです。それが自分の望むとおりにならなかったらどうしよう、と考えるから不安になるのです。不安と希望はカードの表裏。そばにいたい、失いたくない、という気持ちが強ければ強いほど、不安はどんどん増殖していきます。

不安になったら、大きくひとつ深呼吸。自分は彼との未来を考えているから不安になるの。不安は希望の裏返し。すごいよ、希望があるんだもの、と自分をほめてあげてください。どうですか? 少し落ち着きましたか?

自分の「希望」を知る

自分の「希望」を知る

落ち着いたら、紙をひろげて自分の希望を書き出してみてください。

・彼とずっと一緒にいたい。

・彼と結婚したい。

・彼にずっと好きでいてもらいたい…

だぶっていようが、厚かましかろうが、気にせずにどんどん書き出してみて。そうすると、ふだん無意識のうちに抑えつけている、あなたの本当の願いが出てきます。

ああ、自分はほんとうはこんなことを考えていたんだ、というものが出て来るまで、やってみてください。

主語は誰?

彼が私をずっと好きでいてくれたらいいのに

書き出したら、その文章の主語は誰か考えてみてください。

「彼が私をずっと好きでいてくれたらいいのに」

「彼がもっとメールをくれたらいいのに」

自分ではなく、彼が主語になっているような項目は、全部×をつけていきます。自分の部屋をきれいにするのは、自分にできることですが、隣の家がどんなに散らかっていようと、あなたには手出しができません。そ

んなことはよくわかっているはずのあなたが、彼の気持ちなら、努力すれば自分の力でどうにかできるのではないかと誤解していませんか?

自分は間違ったことを言ったのではないか。嫌われるようなことをしてしまったのではないか。そんな疑念が、不安を大きく育てます。でも、彼がどう考えるかは、残念ですが、あなたにはどうすることもできません。彼の環境の中で、彼という人が考え、判断するしかないのです。そのことを理解しておきましょう。

自分が主語の「~したい」

自分が主語の「~したい」

痩せたい、きれいになりたい、資格を取りたい、家を出たい…。自分だけが主語の「~したい」は大切にしてください。それに向けて、いま何ができるか、これから何をしたらいいか、具体的に考えて! できることから始めてみましょう。

「一緒に~したい」

「一緒に~したい」

「彼と一緒に暮らしたい」「彼と結婚したい」これは相手とのすりあわせが必要です。「一緒に~したい」をせんじつめると、「結婚・仕事・親との同居」をどうするか、という問題に行きつきます。

いまはまだ早いと思うかもしれませんが、将来かならず出て来る、あいまいにはできない問題です。だからこそ、自分はどうしたいのか、どこまで相手に譲れるのか。きっちりと考えておきましょう。

その不安、実体がある?

その不安、実体がある?

 

ここまでくると、あなたの不安は、ずいぶんすっきりしているはずです。でも、やっぱり不安が完全に取り除かれたわけではない。今度はその不安を分析してみましょう。整理されているので、ずいぶん分析しやすくなっているはずです。

哲学者のアランは、こんなことを言っています。「一分相手が遅れると、『あの人は私を愛しているのかしら』と考える。つまり、一分過ぎたという事実が、『あの人は私を愛しているのかしら』という意味に変わってしまうのだ」あなたの不安は、そんなふうに途中で「事実」から「意味」への変換を起こしてはいませんか?

ちょうど暗い部屋でゆれるカーテンを見て、お化けじゃないかと恐れている小さな子供のように、「カーテンが揺れる」という事実は、お化けの存在を裏付けるものではありません。あなたの不安、「事実」と「意味」を分けてみてください。不安の多くは、何ら実体のないもの、とわかるはず。

実体のある不安は、放っておかない

実体のある不安は、放っておかない

彼に嘘をつかれた。彼から借金を申し込まれた。彼が仕事を辞めてしまった。そんな不安は、カーテンの向こうの幽霊とはわけがちがいます。自分を大切にしているもうひとりのあなたの警告かもしれません。そんなときは自分にこう聞いてみてください。結婚までは考えてなくてもいいのです。

「彼とそっくりな子供を、自分は持ちたいか」

もしかしたら、自堕落な彼でも、好きなんだもん、まあいいか、と目をつぶることはできるかもしれません。でも、そんな彼の欠点をそっくり持った子供が自分の子供になる…。これは二の足を踏んでしまいませんか。不安と警告を混同しないことが大切です。

ひとりのときは悲恋ものの映画を

ひとりのときは悲恋ものの映画を

いろいろ整理して、自分の気持ちもわかってきたけれど、でも、ひとりでいるときはやっぱり不安、というのなら。そんなときおすすめなのが、悲恋ものの映画を観ることです。

『哀愁』、『ひまわり』、『ロミオとジュリエット』、『カサブランカ』、『シェルブールの雨傘』…古いヨーロッパのDVDを観ながら、思いっきり泣きましょう。

ディズニーのアニメも、少女コミックも、ドラマも、ラブコメも、たいていハッピーエンドです。おかげで私たちの恋愛イメージはワンパターン。ハッピーになれるのが恋愛だと思い込んでしまっています。アンハッピーエンドの映画で、そんな思い込みをリセットです。うまくいかないのが恋愛、だけど、うまくいかなくても、キラリと残る宝物がある、と教えてくれます。

恋愛は、つらいのがデフォルト

恋愛は、つらいのがデフォルト

悲恋映画ではないけれど、あなたのこれまでの恋愛だって、楽しいばかりじゃありませんでしたよね?二股を掛けられたり、嘘をつかれたりして、裏切られたこと。別の人が好きになってしまったこと。相手が次第に遠ざかっていくのに、なにもできなかったこと。楽しいこともあったけれど、その10倍ぐらい、つらかったのではありませんか。

あんな思いはもうイヤ、この人なら、きっとそんな気持ちにならなくてすむはず、と思って新しい恋を見つけようとしても、残念ながら、それはムリ。ひとりではできない恋愛は、かならず相手に振りまわされます。

相手が悪いのでも、自分が悪いのでもない、ちがう人と人の間の「ずれ」が、摩擦や障害を生んでいるのだから、仕方がありません。まず、恋愛というのは楽しいものではない、と覚悟を決めましょう。楽しいときはオプションで、つらいのがデフォルト…ぐらいに思っておけば、大丈夫。

 結論を急がないこと

結論を急がない

「うまくいくのか、いかないのか、それが知りたいのよ!」以前、ある女の子がそう叫ぶように言うのを聞いたことがあります。どうなるかわからない、だから不安でたまらない。不安なままの気持ちでいるより、ダメならダメと言われたい。誰かが好きになったり、恋愛関係になったりすると、とたんに占いが気になり始めるのも、結局はそれが知りたいからでしょう。

でも、本当にそう? 落ち着いて考えてみてください。不安を胸に抱きながら、見えない明日に足を踏み出していくことと、不安もない代わりに、彼のいない世界で生きていくことと、あなたはどちらを選びますか?

流れる時間の中で、あなたと彼とを取り巻く環境は、刻一刻と変わっていきます。それに合わせて、あなたも変わり、彼も変わっていく。どこへ行き着くのか、どこへ向かっているのかもわからない。そんな旅をしているのですから、不安になるのがあたりまえ。

「うまくいくのかダメなのか」と黒白つけず、あいまいなグレーの中を、手探りしながら歩いていってみませんか?

最後に

返信が来ない。私の事なんて、もうどうでもいいんだ、という絶望にいるとき、待ちわびた着信音が響き、天にも昇る気持ちになる…。そんなジェットコースターに乗っているかのような高揚や絶望感のただなかに、いまのあなたはいることでしょう。

苦しくて、不安でたまらない。でも、それが「幸せ」だった、と懐かしく振り返る日が、かならず来ます。

いまはまだ信じられないかもしれないけれど…。酒が時間をかけて甘くコクを増していくように、あなたのいまの不安さえもが、いつか甘く深い味わいになって思い返される日がくるのです。

ちょっと想像してみてください。白髪の穏やかなおばあちゃんになっている自分の姿を。そんなあなたが、過去の自分を懐かしく思い返しているところを。いまの不安や、つらい思いさえも、抱きしめたくなるほど、愛おしく思い返している自分がそこにいませんか?

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