別に着信拒否されてるわけではない…。ラインもブロックされているわけでもない。電話はかかるし、メールも向こうには届いているはず。それでも、電話には出てくれないし、返事も返ってこない。ラインの既読のサインも出ない。そんな状態におかれてしまった女性は、意外と多いものです。
「なんで、ちゃんとお別れを言ってくれないの?」
「わたしの何がいけなかったの?」
そんな気持ちを抱えたまま苦しんでいるあなた。そんなあなたに、音信不通になった彼との復縁のヒントをお届けします。
今の彼の気持ちは・・
「出ない/返事をしない/読んでない」で、わかってくれよ、というのが、たぶん彼の気持ちです。はっきり別れを告げたり、着信拒否したり、ラインをブロックしたりして、傷つけたくない。
でも、やっていけない。だから、の、フェイドアウト。それは納得がいかない、理由を知りたい、というのが、あなたの気持ちはとてもよくわかります。でも、彼の気持ちの中で、答えが出てしまっている以上、「つぎ」はないのですから、彼にしてみればもはや「説明責任」はないのです。それに、理由だけでも知りたい、ちゃんと言ってほしい、というあなたの気持ちの背後には、
「もう一度会いたい」
「会えば、どうにかなるんじゃないかしら」
という気持ちはありませんか?彼もそれがわかっているから、会いたくないし、会えない。だから、のフェイドアウトです。
冷却期間を置く(最低でも半年)
どうしてなの? 何がいけなかったの?いま、あなたの胸の中では炎が荒れ狂っているのではありませんか?でも、その炎は、彼を思う気持ちばかりではありません。
いままで彼がいた場所が、ぽっかり空いてしまったから。ひとの心は真空を嫌うものですから、そのぽっかりと空いた穴に火がついてしまったんです。寂しい、悔しい、もしかしたら、やり直せるかも。わたしの何がいけなかったんだろう。
あれかな、それともこっちかな。あれは仕方がなかったの。わかってもらわなくちゃ。説明しなくちゃ…。スマホに伸ばしかけた手は引っ込めて。いま、それをやるのは逆効果。あなたが追えば追うほど、彼の気持ちは離れていくばかり。
ひとまず冷却期間をおきましょう。
日常に戻る(これからすぐ)
今までのあなたは恋愛映画の主人公でした。でも、その映画は、唐突に終わってしまったんです。あなたの役は終わり。日常に戻ります。まわりを見回してください。
いつもと同じように、電車は走っているし、コンビニは開いているし、トラックも走っています。あなたが恋に夢中で気がつかない間も、いろんな人が毎日毎日、決められた時間に、決められたことをしていたのです。
同じことを、同じように、時間通りにきちんとする、というのは、簡単に見えてとても大変なこと。そんな、自分を取り巻く人の毎日に目を向け、自分も社会のひとりとして、決められたことをこなしてみてください。
自分から新しい恋を見つけに行かない(最低でも一年間)
友だちはきっと「新しい恋」をすすめるでしょう。あんなつまらないオトコなんて忘れちゃって、つぎを探せばいい。そうやって、あなたは楽しみから楽しみを追い求めるチョウのようになる?でも、心の浅い部分は満たされても、ほんとうの自分の気持ちに蓋をすることはできません。
恋をしたい、楽しみたい、という欲求は、甘い蜜のようにチョウをひきつけます。でも、あなたはチョウじゃない。日常で生きていかなくちゃなりません。
新しい人に出会って、仮にその人がいいな、と思っても、もう一度、恋に落ちた苦しみを引き受けることができる?ほんとに好きだったからこそできたケンカやドロドロを、その人相手にくり返すことができる?その覚悟ができないうちは、恋はしばらくお預けです。
聞き役に徹する(最低でも半年)
しばらく自分の話はやめて、いろんな人の話に耳を傾けてください。仕事関係の人、家族、友だち、電車で隣り合わせたおばあちゃんでもいいんです。人の言葉はさまざまです。
育った環境で、その人のこれまでの生きてきたプロセスで、その人の言葉がちがうことを知る。なかにはむかつく人もいるでしょう。思わず腹が立つことも。でも、そんなとき、「私はそうは思いません」ではなくて、
「そうよね、確かにそれは大変でしたね」といったん相手を認める。そうして最後に「わたしだったらこんなふうに言ってもらえたら、うれしかったかなあ、って思います」と、自分の意見の出し方も、工夫する。そうやって、人の話を聞いているうちに、あなたは少しずつ、言葉のつかいかたがうまくなっているはずです。
理由を考える(早くても半年後 一年必要な人も)
ここまでで、あなたもずいぶん冷静になっていると思います。もう、振り返っても大丈夫かなあ、と思ったら、ゆっくりと振り返ってみてください。何か思い当たることはありませんか?もしかして、「あなたの常識」≠「世間の常識」ではありませんでしたか?忙しくても、メールくらいする時間はあるでしょ?
遠距離はイヤだから、転勤なんてやめて。なんて、自分本位の理屈をふりまわしていませんでしたか?いまのあなたはいろんな人の話に耳を傾けてきたおかげで、「世間の見方・考え方」というものをずいぶん知るようになってきたはず。だから、自分の過去の「自己本位」さが見えてくると思います。
自分を磨く(これからすぐ、そうしてずっと)
自分磨きというと、ダイエットを始める人が多いんですが、考え違いをしないでください。彼があなたから離れたのは、3キロ太っていたからではない。これからのことを考えて、あなたとはやっていけないと思ったからです。あなたもこれからを考えましょう。
長い人生を生きていくために、本を読んだり、映画を観たり、美術館に行ったりして自分の頭を磨き、体を健康に保てるよう、エクササイズでも、ヨガでも、スイミングでもいい、何か始めてみてください。
「キレイになりたい」と自分を彼の目で眺めるのではなく、これからの人生を生きていく主人公として、自分を磨いていってください。
自分に付加価値をつける(これからすぐ、そうしてずっと)
不況といわれて久しいし、アベノミクスだなんだといっても不透明な経済状況のなかにあって、これからは女性も「正社員」でなければなかなか結婚もむずかしくなっていきそうです。
ひとりの人間として、社会の中で評価される「何か」をあなたは持っていますか?資格でもいい、人より得意なことでもいい。胸を張って「わたしはこれができます」と言えるものを。「できる女」は、一緒に暮らす男性にとっても資産です。どうせ結婚するなら「できる女」を男性も求めている。
だから、まずは自分の好きなこと、得意なことから、取れる資格や技術を身につけていってください。
声をかけられたら…(早くても半年後ぐらいから)
そんなふうに前向きに生きているあなたなら、周囲の人もあなたの変化に気がついてくれるはずです。そんなあなたを「いいな」と思う人が出てきても不思議はありません。別に、話をすればいいんです。
「耳を傾ける」を忘れずに。そうしたら、あなたの世界も拡がるかもしれません。でも、セキュリティはしっかりと。気安く飲みに行ったりすれば、「安い」女に見られます。セキュリティがしっかりしていてこそ、の「女の魅力」なんですから。
十年後の自分を想像する(最低でも一年後、できれば三年後くらいがベスト)
十年後、自分は何をしているのだろう?できるだけ、細かく考えてみてください。自分の仕事。住む家の間取りや、子供の顔つき。その子が学校で叱られて、先生や相手のお母さんに謝っているところまで。
そのとき、一緒にいてほしいのは、彼ですか?彼そっくりの子を、あなたは育てる自信がありますか?そこまで考えて、やっぱり彼しかいない、と思えたら。一度、お茶でも飲みませんか、と誘ってみてください。
何よりも、大切なこと
好きだとか、イヤになったとかという感情は、自分から起こすことはできません。感情は、いつも受け身でいるしかないんです。その代わり、自分の意志は、自分で起こすことができます。感情は言うことを聞かなくても、自分の意志でコントロールはできるんです。
忘れないでほしいのは、つきあうというとは、お互いを磨くということ。ステキな男性は、きっとこれまでに彼を磨いてくれたステキな女性がいます。
そうしてステキな女性も同じ。そうやって、あなたを磨いてくれる男性を探し、あなたが磨いて輝く男性を見つけてください。