俳優の年の差結婚といえば、母親の年代は1975年に35歳年下の女性と結婚した上原謙を思い浮かべるでしょう。当時は珍しく話題になりましたが、現在の芸能界では10歳以上離れているカップルがとても多くなりました。
実は日本だけでなくハリウッドでもそんなカップルが多いのですが、この場合は男性のほとんどがかなり年下の女性と再婚するというスタイルです。英語にトロフィーワイフというスラングがあるように、金銭的に余裕のある男性は自分が成功した証として美しく若い女性を再婚時に選ぶ傾向にあるようです。
さて、一般人の年の差結婚が増えているかどうかの調査はありませんが、40代でも結婚しない男女が増えていますので、年の差カップルが出来やすい素地があるといえます。
また、昔から一定数いるという事は「好きだから」という理由だけではない、同年代や2.3歳の年上・年下とは違う何かがあるのかもしれません。そこで年の差カップルのメリットとデメリットを挙げてみました。
年上男性のメリットとは?
経済的に余裕がある
金銭面だけを条件に挙げて年上の男性とお付き合いするわけではないですが、やはり豪華なデートをしたり生活に余裕があったほうが良いのは誰もが思う事。
40代前半まではバブル景気を体験していて初任給から高かったのが特徴で、20代後半の全国平均年収が367万円なのに対し40代後半では614万円です。
20代・30代同士で結婚して子供の成長とともに給与も上がるのが今までの給与システムでしたが、最近はそこまでの昇給が見込めなくなっているのが、20代と40代の給与の差につながるのではないでしょうか。
高価でも高品質のものを身に着けて様になっている人は、年齢が離れていても魅力的に見えますね。
社会経験が豊富で大人の雰囲気がある
父親や学校の教師を見ていると、周りの同年代の異性がなんだか子供っぽく思えませんでしたか。成人してから周りにフラフラし子供みたいに行動する男性しかいないので、年齢が上でもしっかり落ち着いている人の方が安心できる、という理由で年上の男性を選ぶ女性も少なくありません。
特に自分が学生だった頃からすでに社会人としてバリバリ働いていた人は、それ相応の地位にいて様々な社会経験を持っている事が多く、そこから生まれる精神的な余裕がその人をとても大人に見せているのです。
いつも頑張っていても女性なら時には甘えたくなりますが、余裕を持って丸ごと受け止めてくれる包容力のある男性は、同年代よりも年上の男性に多いのも分りますね。
年下男性のメリットとは?
自分も若くなったように感じられる
年下男性と言ってどんなイメージを思い浮かべますか。いつも元気・犬のように忠実・やる時はやる、こんなものでしょうか。男女とも10代後半から筋肉がつき始め20代前半に体力のピークを迎えますが、普段運動をしない人は30代からガクッと体力が落ち、40代になるとそれに加えて骨も脆くなっていきます。
例えば自分が30代で、同年代の彼氏とは落ち着いたデートが多くなると思われますが、反対に言えば余り体を動かさなくても楽しめるような傾向に変わってきます。
仕事で疲れているから、二人でのんびりしたいから、なんていうのが主な理由ですが、それでもたまには若いカップルがするように元気よく外で楽しみたいもの。年下男性ならばその両方をかなえてくれる存在なのです。
家事一般が出来る
最近赤ちゃんを抱っこしている若いお父さんが多いですね。もちろんそのような男性も昔はいましたが、夫の気が向けば家事や育児を手伝う程度の事しかしていない男性が非常に多かったのです。
それが数字にも表れていて、家事を3割~5割以上手伝う20代既婚男性は6割近くなのに比べて、40代既婚男性は25%と半分以下です。
今は独身時代一人暮らしをする男女が多いので、家事に慣れていて結婚後もスムーズに手伝えるということなのでしょう。同棲しても家事が一人に偏らず、苦にならないのが大きなポイントです。
お金をかけなくても楽しいデートプランを考えられる
上で述べたように、20代後半男性の平均年収は367万円で職種によってはさらに下がる場合もあります。
バブルを経験した人にこの金額は大変きついものがありますが、20年以上にわたる不景気のあおりを受けて育ってきた彼らにはそれが普通のことで、お金をあまりかけなくても楽しく過ごせる方法をたくさん知っています。
年上や同年代の人と付き合ってきた人には、彼のまったく違うデートプランに毎回大きな新鮮を覚えるでしょう。
年上男性のデメリットとは?
周りの彼と比べると老けている
大人の男性を体現したような年上の彼は、彼女の自慢かもしれません。
しかし例えば30代前後の女性が年の差がある男性と付き合うのならば、たいてい彼の年齢は40代前後かそれ以上でしょう。
男性は女性よりもストレスを感じる機会が多くまた飲酒・喫煙の習慣があるため、自分で気をつけていなければ早い人で30代からガクッと体にガタがきます。
女性と違って肌の手入れなどしませんから、一度老化が始まってしまえばあっという間に素敵な壮年から初老の風貌になってきます。最初は良くても、次第に友達とその彼氏の集まりに参加したくなくなってくるなんて可能性もありえます。
結婚後の妊娠・出産の問題
いい年した男女が付き合い始めると、次に考えるのが結婚ですね。年上の男性ならば、もう後がないとすぐに結婚を考える人もいるでしょう。
しかし年の差があるカップルが結婚するとなると、一番懸念されるのが妊娠・出産の事です。高齢出産の危険性は女性ばかりが取り上げられますが、実は男性が高齢の場合にも危険性があるのを年の差カップルは知っておく必要があります。
女性が高齢の場合には子供がダウン症になる可能性が、そして男性が高齢の場合は自閉症や子供が成長してからのうつ病・統合失調症を発祥する可能性が高くなります。
離婚経験者だった場合の経済負担
自分が結婚を考え始めてから男性を探し始めても遅い、という一説があります。なぜならば、その時点で素敵な男性は、もうすでに結婚しているか恋人がいるから。
なんだか早い者勝ちの様相ですが、それを踏まえて考えると40代前後で独身の素敵な男性は離婚経験がある人が一定数いると言えます。
先妻との間に子供がいて親権が母親にある場合は、かなりの確率で男性が養育金を払っていて、その支払い期間は子供が義務教育を終えるまでまたは成人するまでの長期に渡るので、いくら独身で余裕があるといってもやはり大変な部分がある事を覚えておきましょう。
年下男性のデメリットとは
浮気の可能性
年下の彼が彼女に求めるものは、顔や体というよりは大人らしさ・包容力・落ち着きといった内面の魅力が大きいと思われます。
しかし、それがなくなって母親のように束縛されたり怒られたりするのならば、その魅力もまったく感じられなくなってしまい、それならば若い女性のほうがいいと彼と同年代や年下の女性に目が移ってしまう可能性が。
また、下手をすれば、最初は恋人の振る舞いでもそのうちに自分の世話をしてくれる母親代わりとして、扱う男性も少なからず存在します。
価値観の違い
服の流行や最新モデル機器も毎年変わるので、流行にうるさい若者はそのトレンドをいつも追いかけています。
誰でも若い時はおしゃれや外見にこだわって色々散財するのは仕方ありませんが、そろそろ独身だとやばいかなと思う年齢になると、どうしても結婚後の生活資金や老後の貯蓄を考えがちです。
女性は男性を見ていつもくだらない事にお金を使ってと思い、男性は女性を見てそんなにケチケチしなくてもという価値観の違いが、二人の間に大きな溝を作る可能性があります。
まとめ
その時は恋愛に浮かれて、年の差やその他気になる事をあまり考えられないかもしれません。今気になる人が10歳以上年上だったり年下ならば、よく考えてからにしましょう。