離婚、出来れば回避したいもの、しかし時には離婚を選択したほうがよいこともあります。例えば、毎回同じような喧嘩が繰り返されている時、それがよい意味で習慣になっている夫婦の場合はもちろん問題はありません。ガス抜きをして、末永くいい関係を保ってください。
しかし本気で話し合いたいのに、何かが平行線、関係性を変えない限り、事態は悪い方へしか行かなくなっていると思った時は、何かを変えたほうがいいのかもしれません。
離婚を考えるとき
先に書いたように、悪循環の平行線をたどってしまったときです。これは、本人同士の資質によるものです。つまりよく性格の不一致といいますが、夫婦として時が流れる中で、それぞれが人として成長したり変化したりしていくものです。
その中で夫婦の関係性が出来ていくものです。
しかし、はっきり気づかないうちに、何かがずれていくことはあります。例えば気づいたら主従関係になっていた、そんなことは多いです。
専業主婦が離婚を考えるとき
お金がすべてではないと言いつつも家庭運営に対して、お金を稼ぐ方は優位に立てます。このバランスがずっとうまく取れていればいいのですが、ともすれば「養ってやっている」という意識が夫の方に芽生えてきたりします。これは悪意ではありません。そう言う立ち位置に長く置かれれば良くも悪くも、家庭における責任者としての自覚が出来ます。無いと逆にまずいともいえます。しかし、この「俺様」の度が過ぎたり表現の仕方によっては妻の人間性を否定していく状況につながるのです。
一度はリセットして見るのも手
俺様と仕える私、という関係はなかなか変えられません。と言うのは、先に書いたように悪意があるわけではないからです。むしろ夫にして見れば、立派に「俺様」を務めていることに感謝して欲しいとすら思っているはず。また妻の方も漠然とした不満を抱えるだけで、不満の理由が主従関係にあるとは思いにくいものです。
あなたは何がしたいのか
その漠然とした不満、誰かに話してみませんか。きちんとした相談という形でなくても、普段の生活の不満をだらだらと話して見ると良いでしょう。すると夫が自分を一人前としてみていない、というところにたどりつくかもしれません。そのとき、家の中を仕切ることで、自分の目標を見出せれば良いのです。
しかし今の状況では、どうにもならない、先が暗いと思ったときは結婚を解消することを考えても良いでしょう。
逃げの思考をしないこと
しかし、ここで大事なことがあります。自分が一人前だと思えない、だから結婚を解消するという理由はまあ良いのですが、結婚生活の中で本当に夫に優位に立つ努力は出来ませんか?「離婚」の2文字が頭に浮かび、ファンタジーだけが先走っていませんか?離婚は多くの場合、女性は経済的に苦しくなります。経済的な苦しさは、より自己否定を強めます。
何がしたいのか、それで食べていけるのか、結婚と言う舞台を降りた時のことを現実的に考えてください。逃げの離婚は、これから先の人生をどんどん言い訳だらけにしていきます。
世の中甘くはない
結婚生活から逃避しているときに、ちょっといい男性が現れたとしましょう。場合によっては白馬の王子様に見えるかもしれません。しかし多くの場合、離婚は両方に原因があることが大半です。
今の相手でなければ、この人だったらいろいろなことが出来る、今の状況を変えられるという他力本願をするのはやめましょう。それをやっていいのは、恋愛のときだけです。
実は夫に遠慮をしている
さて、先のように一人前に扱われていないことが解って来たとき、まず当事者である夫としっかり話をしてみましょう。「仲良し夫婦」と思っていたとしても、意外に究極の本音を夫に言えないことがあるかもしれません。結婚生活の中で、自然と「回避すべきこと」は身につきます。いわゆる「地雷」です。それが、あなたにとって大きな足かせとなっている可能性があります。
その遠慮を頑張って取り払い、出来るだけ本音で話しましょう。意外に相手が何も気づいていないケースがあるものです。何しろ本人も気づいていないことですから。そこから修復可能ならそれで万歳ですし、仮に破局になったとしても、離婚後「あのとき、あれをいっておけば今の状況ではなかったかも」と後悔するはめになります。離婚後に後ろを振り返らないために、最後まで結婚生活に全力をつくしましょう。
離婚の条件に遠慮はいらない
同じ理由で、子連れ離婚などの場合「面倒なので、もう養育費はいらないです。」と言ってしまいそうですが、それは避けましょう。今は離婚の話で疲れているかもしれませんし、少しでも早く離婚したいと思うあまり、条件は多少どうでも、と思うかもしれません。
しかしひといきついたときに、やはり「あのとき、言っていれば」と思うことになります。お金などは過剰に主張して、しっかり話しあっておきましょう。
「あのとき、ああすれば」の副作用
離婚に対していろいろな意味で全力を尽くさないと「あのとき、ああしていれば」と思う回数が増えます。「もう少し養育費をもらっておけば」「家をもらっておけば」と言う発想から生まれるのは、結婚生活や相手への憎しみ、恨み、つらみ、だらけです。
過去にがんじがらめになります。こうして、あなたの人生は一歩も進みません。子供がいる場合は更に悲劇になります。
「あのとき、ああすれば」子供がいる場合の悲劇
この手の思考は、相手を攻めるばかり、子供がいる場合は相手と血がつながっているばっかりに、子供が攻撃対象になりがち、だんだんと「あなたさえいなければ」と子供に対して思うようになります。もはや自立以前の問題ですね。
自分の選んだ道だもの
このように思えるようになるには、離婚までの間にどれだけしっかり自分の生き方を考えたか、そしてそれを相手と話し合ったかにつきます。
つまりどれだけ、離婚に対して前向きに向き合い、全力でぶつかったか、です。離婚の話し合いは非常に疲れますが、ここで妥協してはいけません。全力でやったことなら、のちのちしょうがないと思えます。結婚生活自体人生の1ページと、きちんと過去形に出来ます。
過去を過去にしてこそ前進がある
離婚した後の生活は予想以上に厳しいかもしれません。しかしそこを踏ん張れるのは「自分が頑張って選択した道」であるということです。
仮に30代、お金がない、男もいない、という状況を過去の選択ミスと考えて引きずるか、これから頑張ればいい未来が待っていると思えるかは、過去の生き方によるのです。
選ぶということは、すなわち覚悟
離婚という選択自体はいいとも悪いとも言えません。人間関係でもあり、周囲の状況もあることです。時には離婚という道を選ぶのがベストだとになることもあります。しかし人生の一大事、後悔だけはしないようにしましょう。
否、正確にいうと、これだけ大きなことは毎日の生活で「たら、れば」を考えてしまうもの、でもすぐあのときこういう選択をしたのだから、と前向きになれるだけの努力をしておきましょう。
まとめ
まず離婚を考えたあなた、相手を変えようしていませんか?自分の中の悪い流れや不満を環境のせいにする癖はありませんか?どんな人生の選択も主役はあなた自身です。自分自身が納得のいくまで、しっかり考え選ぶのではなく「選び取る」しかないのです。まず日常生活で、どれだけの覚悟をして生活をしているか、そこから考えてみてください。