離婚調停で知っておくべき12の準備と対処方法

離婚調停で知っておくべき12の準備と対処方法 別れ 離婚

結婚して幸せに暮らすことができると信じていたのに、実際は夫にとんでもない浪費グセがあったり、暴力を振るったり、浮気を繰り返したりで、一緒に住み続けられなくなってしまった。

離婚調停に踏切りたいけれど、準備なしで挑むのは避けましょう。準備なしで挑んでは逆に負けてしまう可能性があります。きっぱりとケリを付けるためにも、離婚調停の準備は万全の状態に整えておきましょう。そこで、離婚調停をする前にしておくべきポイントについて詳しくご紹介します!

1.離婚したい理由を整理

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離婚調停に挑むなら、まずは離婚したい理由について、ひとつひとつ整理していきましょう。単なる性格の不一致というだけでは、離婚調停をしても満足する結果は得ることができません。

夫から暴力を受けたことがある、浮気を繰り返されている、ギャンブルにはまって家にお金を入れてくれない、など離婚したい理由をどんどん書き連ねていきましょう。

2.離婚理由の裏付け

離婚したい理由をひとつひとつ書き出して言ったら、次はそのことの裏付けを行っていきましょう。例えば、浮気ひとつにおいても、証拠がなければ浮気行為は離婚調停で認められないのが現状です。

暴力においても病院へ行かないままではどの程度の暴力か判断することはできません。だからこそ、ひとつひとつきちんと裏付けをとっていく必要があるのです。

3.離婚調停に提出する日記

離婚したいと感じたら、その日から日記をつけていきましょう。夫の帰宅時間や暴力の内容、ギャンブルにつぎ込んだ1日の額、街でほかの女性と歩いているところを見た、など時間や場所、内容を具体的に書いていきます。

単なる日記と思うかもしれませんが、日々の記録は立派な証拠材料のひとつです。今日はどんなことがあったのか、振り返りながらひとつひとつを記録していきましょう。もちろん、夫には絶対に知られないように注意することが重要です。

4.裏付け調査の依頼

離婚調停に提出する証拠材料は、多ければ多いほど有利です。またその材料に信ぴょう性があれば、離婚調停で勝つ確率は上がるでしょう。

日記も証拠材料のひとつと言えますが、偽装できる部分もあるため信ぴょう性としてはやや低めに取り扱われることもあります。また、日記だけでは証拠不十分となってしまいますので、確実な証拠を収集できるようにしましょう。離婚したい理由の裏付け調査は、プロに依頼するのが一番確実です。

弁護士に依頼すると莫大な費用がかかってしまいますが、素行調査や浮気調査、身辺調査など、調査を依頼できる探偵事務所や興信所なら費用を抑えて証拠を集めることができるでしょう。

5.何が証拠になるのか

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探偵事務所や興信所などで、離婚調停に使用する証拠材料の調査を依頼できます。では、具体的にどのような調査を行い、何が決定的な証拠になるのでしょうか。

例えば、浮気を繰り返している夫なら、浮気の証拠をきちんと掴んでおくことが大切です。浮気というと、人それぞれ考え方が違うもので、軽いハグだけでも浮気だと位置づけてしまう方もいらっしゃいます。

ただ、離婚調停で離婚理由と認められるのは、不貞行為としての浮気です。不貞行為とは妻以外の人と肉体関係を持つことを指します。この証拠を抑えることができれば、決定的な証拠として裁判所に提出することができるでしょう。

6.浮気の証拠とは

では、離婚調停に提出する浮気の証拠は、何が最適なのでしょうか。一番確実とされているのが、ラブホテルや旅館などに夫と浮気相手が一緒に出入りしている写真です。

明らかに不貞行為をする場所として認識できますし、2ショットで写真に納まっていれば否定することはできません。夫が帰宅した時間や様子を日記に記しておけば、より信ぴょう性が高まるでしょう。

7.浪費癖の内容

基本的に離婚調停に使用する証拠材料は、ターゲットである夫に密着することで収集していきます。一日の行動を観察し、尾行しながら記録していくのです。

浪費癖のある夫の場合、どの場所でどれくらいの金額を使ったかを記録していきます。何時間ギャンブルをし続けているのか、どのような人たちと交流しているのか、周囲に借金はしていないかなどを、ひとつひとつチェックして記録して証拠として整理していきます。

8.暴力がある場合

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夫からの暴力も、立派な離婚理由のひとつです。しかし、暴力を受け続けていると精神的に追い詰められてしまう部分もあるため、早急に対応する必要があります。

暴力は家庭内で行われることが多いため、外からの調査ではわかりづらい部分があります。夫が留守のあいだに隠しカメラを設置して様子を記録しておくのが一番確実な方法です。殴られたり蹴られたりしたときは、必ず病院へ行き、診断書を書いてもらうようにしましょう。

全治にかかる期間が具体的に分かることで、暴力の程度を測ることができるからです。あまりにも暴力がひどい場合は、時に命の危険を感じることもあります。そのような場合は、身を隠して代理人を立てた上で、離婚調停を進めていき、身の安全を第一に確保しておきましょう。

9.証拠が揃ったら

離婚した理由の裏付けを行い、証拠資料がある程度たまったら、いよいよ離婚調停へと踏み切りましょう。きちんとした裏付けの証拠があれば、離婚調停でも勝つ可能性が高くなります。

慰謝料請求や、養育費の支払い、財産分与、親権などが、証拠材料があることで有利に進みます。あまりにも高額な慰謝料請求はできませんが、相手の収入に応じた一定額は保証されるので安心です。

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10.確実な養育費確保のために

離婚調停で親権が取れて、養育費の支払いも確定したとしても、まだ油断はできません。養育費を確実に支払ってもらうためにも、公正証書を作成しておきましょう。実は、離婚調停で養育費の支払いが決定しても実際に支払われないケースが多々あるからです。

離婚して数年間は払っていたものの、再婚して子供が出来た途端に養育費を一切支払わなくなるケースも珍しくありません。養育費は子供の教育環境や生活面に影響してくる大切な部分ですので、公正証書に書き記しておき、万が一の事態に備えておきましょう。

11.公正証書の効果

離婚調停で確定した内容を、公正証書にまとめておくことで、離婚後にうやむやにされることはなくなります。これは、公正証書に権限があるからです。万が一、養育費を支払わないような事態に陥ったら、家庭裁判所が動き元夫の収入を差し押さえることができます。

公正証書がなくても家庭裁判所に申し出れば、同じ行為が可能ですが、時間が掛かり、費用もかかるのでオススメできません。公正証書を作成しておけば、すぐに動いてくれるのでタイムラグを感じることなく養育費を手に入れることができるでしょう。

12.離婚調停がスムーズにいかない場合

離婚理由の証拠材料が豊富にあれば、離婚調停はある程度スムーズに動いていきます。しかし、相手も同じようにさまざまな証拠を持ってきていたり、弁護士を立ててきた場合は、逆転負けしてしまう可能性もあります。

確実に離婚調停に勝ちたいと考えるなら、弁護士に依頼するのが一番よいでしょう。ただし弁護士に依頼すると、それなりの費用が必要になります。証拠材料を集める調査料以上にかかりますので、経済状況を検討してから依頼するようにしましょう。

まとめ

離婚調停について幅広くご紹介しました。離婚調停に踏み切る前にしっかりと証拠材料を集めておき、離婚調停が済んだら公正証書で内容を確実なものに変えておきましょう。

探偵事務所や興信所、弁護士などのサポートを受ければ、もっと確実にスムーズに進めることができます。離婚調停は簡単なことではないからこそ、準備万端で挑めるようにしましょう!